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電気工事士からビルメン(ビル管理)への転職を考えているなら、年収・仕事内容・働き方の違いを正確に知ることが最初のステップです。結論から言うと、ビルメンは年収が下がるケースが多いですが、残業が激減し安定性が大幅に高まります。この記事で具体的な数字を使って徹底比較します。
電気工事士とビルメンの年収比較(2026年版)
まず年収の現実を整理します。
電気工事士の平均年収
2026年時点の電気工事士(第二種・第一種保有者含む)の平均年収は約450〜520万円です。
施工管理や現場監督クラスになると600万円を超えることもあります。
残業は月平均30〜50時間程度が一般的です。
現場によっては繁忙期に月60時間を超えるケースもあります。
ビルメン(ビル管理)の平均年収
ビルメンの平均年収は約350〜430万円です。
電気工事士と比べると約70〜100万円程度低い水準です。
ただし残業は月平均5〜15時間と非常に少ないです。
夜間の宿直勤務がある場合は手当が加算され、年収430〜480万円になることもあります。
年収比較まとめ
| 項目 | 電気工事士 | ビルメン |
|---|---|---|
| 平均年収 | 450〜520万円 | 350〜430万円 |
| 月平均残業 | 30〜50時間 | 5〜15時間 |
| 雇用安定性 | 普通 | 高い |
| 体力的負担 | 大きい | 小さい |
仕事内容の違いを具体的に比較
💼 転職サポート
電気工事士の仕事内容
電気工事士の現場仕事は、大きく分けて以下の3種類です。
- 新築・改修工事の配線施工(居住系・商業系)
- 電灯・動力設備の新設・更新工事
- 電気設備のトラブル対応・緊急修繕
仕事のペースは施工スケジュールに完全に支配されます。
工期が迫れば残業・土日出勤は当たり前です。
肉体的な作業も多く、高所作業や重量物の運搬も日常的にあります。
ビルメンの仕事内容
ビルメンの主な業務は「建物の維持管理」です。
具体的には以下のような作業が中心になります。
- 電気設備・空調設備・給排水設備の点検
- 設備の不具合対応・軽微な修繕
- 法定点検の実施・記録管理
- テナント・入居者からのクレーム対応
電気工事士の技術を持っていれば、電気系統のトラブル対応で即戦力になれます。
ただし「作る仕事」ではなく「維持する仕事」に変わるため、仕事の性質は大きく異なります。
なお、電気工事士の転職先としてビルメン以外の選択肢も豊富にあります。
電気工事士の転職と独立はどちらがいい?年収・安定性・自由度を徹底比較では、独立も含めた選択肢を詳しく解説しています。
18年の現場経験から見たビルメンへの転職リアル
🔧 電気工事士の転職サポート
実際に私が現場で経験したことを正直に話します。
電気工事士歴18年の中で、同僚が4名ビルメンに転職していきました。
彼らに共通していたのは「体がもう限界」という理由です。
40代に入ると、高所での配線作業や長時間の屈み作業が体に直接影響します。
私自身、45歳頃に腰痛が慢性化し、年間200件以上の現場をこなす中で「あと10年続けられるか」と本気で考えました。
転職した同僚のAさん(当時46歳)のケースです。
転職前の年収は約490万円でした。
ビルメンに転職後、最初の1年は年収が380万円に下がりました。
しかし残業はゼロに近くなり、土日はほぼ確実に休めています。
転職から3年後、ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)を取得して年収が430万円に回復しました。
18年の経験から言うと、ビルメンへの転職は「年収を時間で買う」という感覚に近いです。
体力があり稼ぎたいなら電気工事士のまま続けるべきです。
体への不安や家族との時間を優先するなら、ビルメンは合理的な選択です。
電気工事士がビルメンに転職するメリット・デメリット
転職のメリット3つ
1. 残業が激減する
月50時間の残業がゼロ〜15時間になります。
年間で換算すると420〜600時間の自由時間が生まれます。
2. 電気工事士の資格が即戦力になる
ビルメン業界では第一種電気工事士保有者は希少です。
資格手当として月額5,000〜20,000円が支給される会社も多いです。
電気系のトラブル対応ができるため、採用面で非常に有利です。
3. 雇用が安定している
ビル・商業施設・病院などの管理業務はなくなりません。
景気に左右されにくく、60歳以降も働き続けやすい職種です。
転職のデメリット3つ
1. 年収が70〜100万円下がる可能性がある
特に転職直後の1〜2年は収入ダウンを覚悟する必要があります。
家族がいる場合は事前に生活費の見直しが必須です。
2. 技術の幅が広く浅くなる
電気一本ではなく、空調・給排水・消防設備など幅広い知識が必要です。
最初の1〜2年は覚えることが多く、慣れるまでストレスを感じやすいです。
3. 宿直・夜勤がある
24時間対応の管理業務では月4〜8回の宿直が発生することがあります。
宿直手当は1回あたり3,000〜8,000円程度が相場です。
ビルメンへの転職で有利になる資格
電気工事士の資格に加えて、以下の資格があると転職活動が有利になります。
ビルメン4点セット(基本資格)
- 第二種電気工事士(転職者の多くが既保有)
- 2級ボイラー技士(受験資格なし・学習期間約2〜3か月)
- 危険物取扱者乙種4類(学習期間約1〜2か月)
- 第三種冷凍機械責任者(学習期間約2〜3か月)
ビルメン上位資格(年収アップに直結)
- ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者):年収プラス30〜50万円の効果あり
- 第一種電気工事士:月額手当5,000〜20,000円加算
- 電気主任技術者(電験三種):年収600万円超も可能
資格取得で年収を上げる戦略については、電気工事士の転職前に取るべき追加資格|年収100万円アップを狙う資格戦略も参考にしてください。
資格の受験情報は電気技術者試験センター(公式)で最新の試験日程を確認できます。
ビルメン求人の探し方と転職成功のポイント
どこで求人を探すべきか
ビルメン求人は以下の方法で探すのが効果的です。
- 転職サイト(doda・リクナビNEXT等):求人数が多く比較しやすい
- ビルメン専門の転職サービス:業界特化で非公開求人にアクセスできる
- ハローワーク:中小ビルメン会社の求人が豊富
ハローワークの活用方法については、電気工事士の転職でハローワークを使うメリットと求人の探し方で詳しく解説しています。
採用面接で押さえるべき3つのポイント
1. 電気工事の実務経験を具体的に伝える
「18年間で延べ○件の工事を担当した」など数字を使うと説得力が増します。
ビルメンは電気系の即戦力を求めているため、実績は必ずアピールします。
2. 長期勤務の意向を示す
ビルメン会社は離職率の高さに悩んでいます。
「腰を据えて長く働きたい」という姿勢は採用担当者に好印象を与えます。
3. 資格取得の意欲を伝える
現時点で4点セットが揃っていなくても、「入社後に取得する」と伝えるだけで評価が変わります。
具体的な取得計画(「入社6か月以内に危険物乙4を取得する」等)を言えるとさらに良いです。
電気工事士からビルメンに転職すべき人・しない方がいい人
転職をおすすめするケース
- 40代以降で体力的な限界を感じ始めている
- 家族との時間や趣味の時間を優先したい
- 安定した雇用を求めている(50代・60代も視野に入れている)
- 現場の体力仕事より管理・点検業務に興味がある
転職しない方がいいケース
- 30代前半で体力・技術ともに伸び盛りの状態にある
- 年収500万円以上を維持・向上させたいと強く思っている
- 施工の仕事そのものにやりがいを感じている
- 独立・起業を将来の選択肢に入れている
年収を維持しながら働き方を改善したい場合は、電気工事士の転職で残業が少ない会社の見つけ方|ホワイト企業の特徴も参考になります。
ビルメンと電気工事士、キャリアの将来性比較
長期的なキャリアで見ると、ビルメンには電験三種(第三種電気主任技術者)という大きなゴールがあります。
電験三種を取得すると年収600〜700万円のポジションに到達できます。
ビル管理の現場から電気主任技術者として独立選任されるルートもあります。
電気工事士の実務経験は電験三種の学習にも大きく役立ちます。
一方、電気工事士のまま進む場合は施工管理・現場監督へのステップアップが王道です。
電気工事士のキャリアパスについては、電気工事士のキャリアアップ転職戦略|現場から管理職・施工管理への道で詳しくまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q. 電気工事士からビルメンに転職すると年収はどのくらい下がりますか?
A. 平均的には70〜100万円程度の年収ダウンになるケースが多いです。電気工事士の平均年収450〜520万円に対し、ビルメンは350〜430万円が相場です。ただし、宿直手当や資格手当によって差は縮まります。ビル管理士や電験三種を取得すれば転職前の年収水準に近づくことも可能です。
Q. 第二種電気工事士だけでビルメンに採用されますか?
A. 第二種電気工事士だけでも採用されるケースは十分あります。ただし、ビルメン4点セット(2級ボイラー技士・危険物乙4・第三種冷凍機械責任者・第二種電気工事士)が揃っていると大幅に有利になります。面接時に「入社後に残りの資格を取得する」と具体的に伝えることが重要です。
Q. ビルメンの宿直はどのくらいの頻度・手当ですか?
A. 宿直の頻度は勤務先によって異なりますが、月4〜8回が一般的です。宿直手当は1回あたり3,000〜8,000円が相場で、年間に換算すると15〜60万円程度の追加収入になります。病院・ホテルなど24時間体制が必要な施設ほど宿直の頻度が高くなります。
Q. 何歳まで電気工事士からビルメンに転職できますか?
A. 50代でも転職できるケースは多くあります。ビルメン業界は慢性的な人手不足で、電気工事士の実務経験がある人材は50代でも重宝されます。ただし55歳を超えると選択肢が狭まるため、転職を考えるなら早めに動く方が有利です。40代での転職が最もスムーズに進むことが多いです。
Q. ビルメンに転職した後、再び電気工事士の現場に戻ることはできますか?
A. 技術・資格は失われないため、現場復帰は可能です。ただし、ビルメンで数年過ごすと施工の速度感やチームワークに慣れるまで時間がかかることがあります。電気工事士の資格は更新不要ですが、実務感覚は定期的に維持することが望ましいです。
✍️ 著者プロフィール
電気工事士歴18年。大阪を中心に年間200件以上の電気工事を担当。第一種電気工事士・認定電気工事従事者の資格保有。現場で得た実体験をもとに、電気工事に関する情報を発信しています。